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雨上がりのゆらめき

夏を超克する地域施設

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”ゆらぎ”とは、規則性の中にある不規則なズレの事である。その二つが調和したとき、人は心地良さを感じる。このゆらめきのパターンを【1/fゆらぎ】という。
人は【1/fゆらぎ】を視聴覚的に感じると、心が落ち着き癒される。

夏には光が屈折して起こる陽炎や木洩れ日などの目で感じるゆらぎと、虫の声や川のせせらぎなどの耳で感じるゆらぎがあると考える。
この二つのゆらぎを表現し夏を超克する事が出来るミュージアムを計画した。
梅雨が明けた初夏、子供たちが集う公園に開館し、陽炎がみられる期間にのみ出現する仮設建築とした。

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建築デザイン

目の中にあるゆらぎ(虹彩)をモチーフにしてデザインした。

外観 :近くにある高所ビルからはゆらぐ虹彩、対岸からは水面に映るゆらいだシルエットが見える。
内装 :作り手が自由に展示物を設置する事で、ゆらぎのある導線を作り回遊性を持たせた。
外皮 :ゆらぎを可視化する為、数十個に分割した木製の羽根が風でなびくようにした。
    なびいた羽根は不規則に音を奏で、耳にもゆらぎを届ける。
膜:凸凹ガラスにすることで陽炎を表現した。

WORKS1: 詳細
WORKS1: 作品一覧

施設概要

展示場は、近くに住む子供たちが夏休みの自由研究や、公園内にある体験学習施設ぐりんぐりんのイベントで作った昆虫標本、また嗜好を凝らした個人の作品を展示することが出来る。
近くには小児科病院があり、展示場に集まった子供たちとふれ合う事で友達環境をはぐくめる空間を提供する。

全面ガラスで夏は台風が多いので、閉じた状態での固定が可能。
天井の中心は、風が通るように円形の開口を設け、雨が降った時は室内が濡れないように斜めにガラスを配置し流路を形成した。
床は池で冷やされた空気を室内に送るため、地面との距離をもたせた。

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WORKS1: 動画
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